筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

洋画とポポーと青いほおずき

奈良県桜井市にある喜多美術館に行って来ました。


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こちらの美術館は喜多才治郎氏が蒐集した作品を展示しています。個人の蒐集なので展示数はそれほど多くありませんが逆に言うとここでしか観ることが出来ない作品があると言えます。

今日観てよかったと思えた作品
ウジェーヌ・カリエール 婦人像
オーギュスト・ルノワール ティーポット
モーリス・ユトリロ コンペーニュの兵舎
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ 網干場1882年
ルイヴァルタ 風景
ジョルジュ・ルオー 二人のクラウン
パブロ・ピカソ 顔 1967年
佐伯祐三 食料品店 1925年 油彩
佐伯が住んでいたモンパルナスのアパート近くの商店を描いた作品。パリ14区
藤田嗣治 猫 1941年
同じく藤田嗣治 青いドレスの少女 1959以降の作品
棟方志功 1948年 魚 油彩・板


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この佐伯祐三の食料品店が特に印象に残りました。

モンマルトルに暮らしていた海外からの芸術家のたまご達は1910年頃から家賃や物価の安いモンパルナスへ移って行くようになりました。モンマルトルに残ったのはフランス人という事になったのです。海外から来ている者は食べていくためには僅かな値段で絵を売らざるを得なかったそうで、経済的にはやはり自国であるフランス人には敵わなかったのです。ジャン・コクトー曰く、「モンパルナスでは貧困すら贅沢である」なのだそうです。



美術館を出てから道の駅に寄ってみました。ここで購入したのは食べられるほおずきとポポーというフルーツ。
ほおずきは青くてほんのり甘くて、でも水分はほとんどありません。
ポポーはバナナと超熟の柿みたいで甘いです。どちらも初めて知り、初めて食べました。とても美味しかったです。ポポーはすぐに傷むので流通してなくて産地でしか買えないそうです。


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