筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

蕎麦屋にて

東横堀川を望む蕎麦屋でお昼を頂く。 東横堀川は土佐堀川から南に分かれる支流。南北に約三キロのこの川に架かる橋は全部で十四本上流から 葭屋橋 今橋 高麗橋 平野橋 大手橋 本町橋 農人橋 久宝寺橋 安堂寺橋 末吉橋 九之助橋 東堀橋 瓦屋橋 上大和橋ここで…

絶版だが

欲しい本は随分前に絶版になっていて諦めていたのだが何気なくネットで探してみるとアマゾンに在庫ありと表示されていた。それ以外のサイトでは絶版のため取扱予定なしの表示。こういう状況なら中古の本があるだけマシだなと思いアマゾンで注文した。定価よ…

意思表示

すくなくとも多くを語るスキルを身につけた上で最小限の言葉に全てを込めるのが理想だな。

明日時間が取れたら本屋へ行こうと思う。最近はクリックするだけで瞬間的にタブレットで読み始める事が出来るkindleに頼っている。とても便利でありがたいのだが今読みたいと思っている本がkindle storeにはないのである。なんでやねん、と思うが無いものは…

まだ陽は落ちていない

「やだ、もうこんな時間」 昭和の中頃にはどこの家庭にもよくあった振り子の付いた柱時計を見て女は一人呟いた。 柱時計が指していた時刻は"人生の夕方"だった。 「行かなきゃ」 春になり布団を外した炬燵の上に丁度いい角度で手鏡を立て、染みが目立たな…

力を抜いてみませんか

太陽のたの字も見えない分厚い灰色の雨雲。時に激しく時にゆるくそんな調子で一日中降る雨。夕方の高速道路は渋滞していて、でも止まる事なくゆっくりと進んで行く。雨の振り方に合わせてワイパーを動かしたり止めたりしながらトロトロ運転が続く。いつもはF…

カルピス

カルピスが好きです。子供の頃はガラスの瓶に原液が入っているのがカルピスだった。夏のお風呂上り、氷を入れたグラスに原液を入れお水で割ってよく飲んだもんです。ほんの少しの原液の量の違いで濃かったり水っぽかったり。で、水を足したり原液を足したり…

記憶

左足の薬指が痛い。左足の薬指の先っちょが痛い。なぜ痛いのか記憶を辿る。ああそうだ。重いものを両手で持って足元が見えないまま運んだ時に床にあった硬くて重い物に左足の薬指をぶつけたんだ。なんで重い物を運んでたんだろう。ああそうだ。広いスペース…

下駄と仏壇とお墓

昭和が始まった日に生まれた勇造が志したのは塗師(ぬし)。塗師とは漆芸家や職工として漆を塗ることを生業とする人のことである。勇造は塗下駄の仕事に就いた。漆との格闘は大変だったが面白くもあった。が、時代は戦争に突入し勇造も徴兵され戦地に駆り出さ…

先着五名様

芝居や映画を観て感動するという事はままあることですが日常の中でそういう事はなかなかあるものではありません。実は先日感動という程では無いのですが良い光景に遭遇しました。 家電量販店が周年記念の企画で五名様限りのドライブレコーダーの格安販売を行…

You've got a friend

♪ Winter, spring, summer or fall All you have to do is call And I'll be there You've got a friend 朝からキャロル・キングのこのフレーズが頭の中で鳴っていた。 最近行き出したおしゃれなカフェ、よつば珈琲に行きモーニングを注文するとこの曲が流れ…

寝不足

ふわぁ〜、おはよ。以前、寝不足と睡眠不足は文学的に言うとどう違うのかを考えて眠れなかったって話しをしたよね。 きのうコンビニに行ったら自動ドアが開かなくて困っているバッタがいたんだ。一緒に入ってあげようかと思ったんだけどそれじゃあバッタのた…

テラス席で朝食を

京都の桂川、宇治川、鴨川が大阪へ向かって流れ、サントリー山崎蒸溜所がある島本町でその三本の川が合流し淀川と名前を変える。淀川は大阪の柴島(くにじま)でそのまままっすぐ西へ大阪湾へ流れる淀川と南へ流れる大川の二手に分かれる。大川は大阪城北詰め…

土用の丑

今年百歳になった近所のおばちゃんは阿倍野にある「双葉」の鰻が大好物。少し前までは歩いてモーニングに行ってたのですが今は近くの老人用の施設にいます。だけど全然元気です。歩けなくはないけど転ぶと危ないので一日中ベッドの上です。 明日は土用の丑な…

ミニシアター

ここはミニシアター。前宣伝をバンバン打ついわゆる巷で評判の映画を上映するのではなく、国籍やジャンルを問わず質の高い作品を上映するこじんまりとした映画館。予約していた前から五列目の中央の席に座る。館内は照明が照らされ予告のムービーもまだ始ま…