筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

テラス席で朝食を

 京都の桂川宇治川、鴨川が大阪へ向かって流れ、サントリー山崎蒸溜所がある島本町でその三本の川が合流し淀川と名前を変える。淀川は大阪の柴島(くにじま)でそのまままっすぐ西へ大阪湾へ流れる淀川と南へ流れる大川の二手に分かれる。大川は大阪城北詰め辺りで進路を西に取る。しばらく行くと中之島があり中之島を挟むように北側と南側の二手に分かれる。中之島の北側は堂島川、南側は土佐堀川と名前が変わる。中之島を過ぎると今度はそのまま大阪湾へ流れる安治川、南へ流れる木津川に名前を変える。

 Cafe & Dining Northshoreは土佐堀川に面したお洒落なお店である。今朝はここでモーニングと洒落込んでみた。人気店なだけに順番待ちの人が店の前で思い思いの体勢で待っている。ウエイトレスに「テラス席で」と伝えると「ご案内します」と言ったので素直に喜んだ。

 テラス席に案内された。さすがに景色はいい。京都鴨川の夏の風物詩である床を洋風にしたようなテラスだと思ってもらえれば雰囲気は伝わると思う。ソファに座ると目の前に土佐堀川が流れ中之島が見える。ゴールデンウィークには中之島バラ園として人で賑わうスポットだ。青い空と白い雲。上空を飛行機が飛ぶので飛行機雲も見える。

 

f:id:jungee1962:20160730203606j:plain

 

 

 この店は今日が初めてなのでモーニングメニューのトップに書いてある「グッドモーニング」を頼んだ。メニューのトップに書いてあるというのは有体に言って一番安いということである。その値段は七百円。ドリンクはアイスミルクティでお願いした。混んでいるせいか少し待ったがようやくグッドモーニングが運ばれてきた。

 

f:id:jungee1962:20160730203709j:plain

 

f:id:jungee1962:20160730203846j:plain

 

 

 第一印象は「なんだこれは」である。グッドモーニングの内容を文字で書くとトースト、サラダ、フルーツなのだが言葉から来るイメージと実物はちょっと違う。トーストとフルーツはいいとして問題はサラダだ。オシャレなサラダというよりは畑と言った方が近いんじゃないだろうか。ナスビ、小さい大根、カリフラワー、小さい小さい枝付トマト、ブロッコリー、そしてなんだろうルッコラかな、とにかく緑の葉っぱ。一応白っぽいドレッシングがかかっているけどほとんど生で食べてる感じ。小さい大根は辛かったよ。トーストは二種類でマーマレードをつけて食べる。とても美味しいトーストだ。しかしこの畑を平らげるのはなかなか大変である。途中でもうお腹一杯になってきた。

 

 

 

 

 影一つないテラス席に吹く風はとても弱い。泣き止まぬ蝉と真夏の太陽。止まらない汗。一向に減らない畑。まるで行をやっているみたいだ。ここでやっと分かった。何故すんなりテラス席に座れたのかが。お店の前で待っている人は知っていたのだ。この時期快適なのは店内だということを。