筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

乾いたスポンジ

独りぼっちのスポンジは

乾いて乾いて乾ききり

人差し指で押されても

反発どころかへこまない

 

独りぼっちのスポンジが

突然水をかけられる

スポンジだって意地はある

最初のうちは弾いちゃう

だけどすぐさまなしくずし

 

独りぼっちのスポンジが

水を吸ったら重くて柔らか

おまけにツヤも醸しだす

豊かになったスポンジは

何度もギュッとしたくなる

 

中原中也のような"悲しみ" "倦怠" "憂い"もいいけど僕的には"光"や"喜び" を感じたい。