筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

全国民PCR検査実施方法

(注)ここで計算した数字は全て厚労省ホームページ及び総務省ホームページの数字を使いました。また、医療関係者の人数や能力は考慮していません。

 

基礎データ(7月30~8月1日時点での数字を基にしています)
現在の日本の人口 1億2616万7千人
現在のPCR検査能力/日 35,664件
現在の療養可能ベッド数及び宿泊施設の総合計 40,002床(部屋)
PCR検査実施済数 824,748件
PCR検査未受診人口 1億2534万2千人
PCR検査で陽性と判断される人数の割合4.345%
死亡原因 多くは以前からの疾病に加えての感染
死亡者年齢の平均 約80歳
 

現在の検査能力で国民全員に検査する場合に必要な年数は約9年7カ月(単純計算)。これでは検査の意味をなさないが実はこれしかできないのが実情だと思う。

現在の療養可能ベッド数及び宿泊施設数を無駄なく且つ軽症者、重篤者の入院期間を考慮して使用することを基準に考えればPCR検査数を現在の7倍程度にすることで可能となる。その場合の1日当たりの検査数は255,000件。これだと全ての検査を終えるまでに必要な日数は1年4ヶ月となる。(医療の能力、負担等は考えないとして)

次にPCR検査を無駄なく意義のある物とするためには2つの部屋を用意する必要がある。
まずPCR検査未受診者の部屋と検査後陰性となった人達が入る部屋。
2つの部屋が必要な理由は未受診者の中に含まれている陽性者から検査受診後陰性者への感染をさせないためにそうする必要があるからである。(日本国土内でそれぞれの領域が交わらなければ2つではなく複数に分割してもよい)
検査後の陽性者に関しては病院や宿泊施設があるのでこれは隔離できるので大丈夫である。

毎日255,000人検査した場合その内の約2,874人が軽症者として約2週間の入院となり、6人が重篤者として約30日の入院が必要となる。この計算ではベッド及び宿泊施設を300程度超えているが概ねギリギリの線だと言える。

私的に思うことはこの全国民PCR検査受診はかなり、というかほぼ不可能だと思う。検査後の陰性者と検査前の人々との接触をさせないなんてどうすれば出来るのだろうか?
とにかく現状で出来ることは持病のある人や高齢者は特に気を付けて生活し、またそれ以外の人も気を付けて社会活動をしつつ、よく効く薬が出現するのを待つしか今のところないのだろうと思う。
医療系の学者の中でも意見に開きがある。つまりすでに集団免疫は獲得している論から東京医師会のように特措法で金銭面の補償をする代わりに国民の活動を停止すべき論まである。これら医療系の学者や医師達の意見のまとまりが実現しないことには国民は何をどうすべきか分からないのである。
ただ一つ言えることはやはり経済との両立は常に考えなくてはならないということと、テレビからの情報で全てを判断してはいけないということである。