筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

初夢

おはようございます。
変な初夢を見ました。
平行宇宙からやって来たイさんが元の宇宙に戻ろうとするのを阻止するというSFアクションです。
 
オンボロのバンでイさんを追跡し彼のアジトへ突入。ついにイさんを追い詰めたと思った瞬間彼はトランクに詰め込んだコウモリと共に姿を消した。
イさん、イさんと何度も叫ぶ僕。
まだ叫んでいる。
ずーっと叫んでいる。
叫ぶのを一向にやめようとしない僕。
叫びながら何かおかしいと思った。
僕はいつまで叫ぶんだろう。
それでもやっぱり叫んでいる「イさん」「イさん」と。
すると叫んでいる僕の声が次第に女性の声に変わった。
誰だこの女は?
よく聞くとこの女は「イさん」ではなく「イーサン」と叫んでいる。
女が「イーサン」「イーサン」と叫ぶにつれ僕は徐々に冷静になりなんだか眩しさを感じた。光の方を見ると女の顔が見えた。外国人女性だ。何か喋っているが俄かには理解できない。ふと見ると下の方に日本語が書いてある。次の場面でジョン・ボイドとトム・クルーズが出てきた。ミッション・イン・ポッシブル。テレビを見ながら寝てしまっていていつの間にかテレビはミッション・イン・ポッシブルを放送していたようだ。その音声が寝ていながらも僕の耳に入りそしてへんてこりんな夢を見たようだ。
こんな初夢は正直言って嫌だ。
一富士、二鷹、三茄子なんてのは恐らく見ないとは思うがもう少しマシな夢がよかった。何とか今年の初夢を見直す事は出来ないものか?
いや、方法は一つある。
イさんが平行宇宙に戻ったあのアジトを探せば時空を超えてもう一度今日の寝る前に戻れるはずだ。
よしあのアジトへ行こう。
僕は車であのアジトへと向かった。
アジトへ向かう途中、なんだか汚いオンボロのバンが後をつけてくるのに気が付いてはいた。
しかしそんなことより早く平行宇宙の1月1日の夜に戻って最高の初夢を見ないといけない。アジトの一番奥の部屋へ入った。何故だか分からないがコウモリの死骸が時空を越える装置を組み込んだ桐のタンスを塞いでいる。焦りながらコウモリの死骸をゴミ箱替わりのトランクに放り込んむ。そして桐のタンスを開けようと手を掛けた時「イさん」「イさん」と叫ぶ声が近づいてきた。イさんて誰だ?そう思いながら僕は桐のタンスに潜り込んだ。