筆の動く儘に

妄想と創作の狭間で漂流する老人のブログ

戯画とそして新しい出会い

五月三日は大阪市立美術館に行ってきました。
「江戸の戯画 鳥羽絵から北斎国芳暁斎

今回の特別展は全後期あって前期は五月十三日まで、後期は五月十五日から六月十日までで展示内容が一部違っています。
展示構成は第一章から第六章に別れています。
イヤホンガイドはありませんでした。

鳥羽絵とは十八世紀から明治にかけて大坂で人気を博し日本最古の漫画と言われる鳥獣人物戯画の作者の鳥羽僧正覚猷に由来してそう呼ばれています。鳥羽絵の人気は江戸の浮世絵師にまで影響を与えました。
大坂の笑いの文化は当時からすでに洗練されていた事がうかがえます。

第一章 鳥羽絵
第二章 耳鳥斎
第三章 北斎
第四章 国芳
第五章 滑稽名所
第六章 暁斎

雨が上がり風がやや冷たく感じる休日、どこか近場で何かないかしらということでこちらの美術館に足を運びました。
入館の行列はなかったもののゴールデンウィークということもあって館内は混雑していました。まあ休日の美術館は大概混んでいるもんです。

今回の特別展の目玉は国芳のきん魚づくしです。
きん魚づくしは現在九図知られていますが十図目もあるのではないかと考えられています。
謎の十図目は果たして・・・的な演出が個人的には案外好きです。
国芳の十図目が気になる方は是非美術館へ。
但しこの「きん魚づくし」は前期だけの展示となっていますので注意して下さい。イソゲ💨

また一階ではコレクション展「洋画と日本の風土」(全二十四図)が展示されていました。
こちらはおまけ的な(失礼)感じで覗いてみたのですがその中に桜井悦という女流画家の「朝」という油彩がありました。
僕はこの絵にすっかり魅せられてしまいました。

桜井悦は明治四十三年八月二十七日、福岡で生まれました。
昭和三年に女子美術専門学校に入学、井原宇三郎に師事し卒業後小磯良平の指導を受け昭和十八年第六回新文展にてこの「朝」で特選を受賞しました。

このような偶然の出会いは嬉しいものです。

全ての展示を観終わり少し休憩を兼ねて美術書が置いてある部屋で現代美人画全集の重くて分厚い上村松園を椅子に腰掛け暫く眺めていました。しかし重くて分厚いこの本の全ての頁を捲るには時間が足りません。
ネットで探しますとこの古本がヒットしましたので迷わず注文しました。
本が届くのはゴールデンウィークが開けてからですので少し待たなければなりません。何か遠足を前にした子供のような心持ちになっている自分が少し可笑しいような可愛いような、今夜はそんな気分です。

 

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