筆の動く儘に

妄想と創作の狭間で漂流する老人のブログ

鈍行

例えば人生を列車の旅にたとえるなら
目的地までの中間地点を通り過ぎた今
鈍行列車に乗り換えるのもいいと思う

窓からの景色を楽しみ
駅で止まればホームに立ち降り
笛が鳴れば座席に戻り
好きな本を読みながらお茶を飲む

年々速く感じる時間の流れも
鈍行列車の中ではゆったり進む
一駅ごとに人が乗り人が降りる
乗り降りする人がいない駅でも
鈍行列車は時間通り止まり時間通り動き出す

乗ってきた人と会釈を交わし
降りる人には微笑をおくる
もう少し残っているこの旅を
そんな鈍行列車のような旅にしたい