筆の動く儘に

妄想と創作の狭間を漂流する老人のブログ

蕎麦屋にて

東横堀川を望む蕎麦屋でお昼を頂く。

東横堀川土佐堀川から南に分かれる支流。
南北に約三キロのこの川に架かる橋は全部で十四本
上流から

葭屋橋

今橋

高麗橋

平野橋

大手橋

本町橋

農人橋

久宝寺

安堂寺橋

末吉橋

九之助橋

東堀橋

瓦屋橋

上大和橋
ここで川は西に曲がり道頓堀川となる。

この蕎麦屋は平野橋のすぐ側にある十四席ほどのこじんまりとしたお店だ。
今日頼んだのは絹挽きせいろ、ご飯は蕎麦湯で炊いた鯖飯。蕎麦を待つ間窓から川を見てふと思った。

 

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焼酎を飲りながら歌舞伎の船乗り込みを見る会なんぞやってみるのも一興じゃないかと。

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写真左側の緑と赤の看板が蕎麦屋

 

船乗り込みは毎年六月末に大川の八軒屋浜から松竹座がある道頓堀までを船上から歌舞伎役者が挨拶する大阪の夏の風物詩である。

この蕎麦屋を借り切り蕎麦と焼酎をやりながら船が来るのを待つ。船が来る頃にひとつ上流の高麗橋の河原へ繰り出す。お囃子の音が大きくなるとともに船が近づいて来る。船が来ると大向こうよろしく屋号を呼ぶ。高麗橋蕎麦屋のある平野橋の間には水門があり船は一旦ここで停船する。停船している間は役者を間近で見ることが出来るのである。

 

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 (平成二十三年の船乗り込み)

 

 

 

お待ちどうさま。

おぉ、蕎麦が来た。

それではいただきます。

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